【”観る専”の方におすすめ】ディアボロ豆知識【初心者の方にも】

「なんで演技中にディアボロを変えたり、スティックを変えるの?」

みたいな疑問についても解決できるような、『ディアボロ』の豆知識をお届けする記事になります。
ちょっとした話のネタや、今後ディアボロの演技をご覧になる際のスパイスになれば幸いです。

「どんな人がこの記事を書いてるの?」という方は、よろしければプロフィールをご覧ください。
※ディアボロの全日本選手権大会や国際大会での優勝・入賞経験があります(複数回)

一応、現時点で「ディアボロって何?」という方のために↓

ディアボロって?

大道芸でよく見かける、ギューンって高く投げてパシッと紐でキャッチするコマみたいなやつです。

世界的には『ディアボロ』、日本では『中国ゴマ』と呼ばれたりもします。
今回はディアボロの大まかな種類や各部名称、プレイヤーじゃないと知らないであろう知識などをお届けしていきます。

 

 




ディアボロの種類 ~固定軸と回転軸~

おもに『固定軸』と『回転軸』の2種類があります。

・固定軸…スタンダードなディアボロ。

・回転軸…軸の中にベアリングが搭載されており、カップと軸が分離されて回り(減速動作の影響を受けにくい)、固定軸のディアボロより長く回ります。

と書くと『回転軸』のほうが優れているように聞こえますが、そんなこともありません。

『回転軸』はカップと軸が分離して回ることで回転持続力は高いです。

その代わり、軸の摩擦を利用する一部の技が全くできなくなります。
例)エレベーター:ディアボロが(垂直方向に)下から上に上がる技

そのため、プレイヤーは自分のプレイスタイルに合わせて『固定軸』か『回転軸』かを選んでいます。

僕の場合は、1個のときは『回転軸』、2~3個のときは『固定軸』でやってます。
※競技会などガチでやるときの話

また、バータックスを行うときは回転軸を使用する方がほとんどです。(固定軸だと、減速しやすく回転がもたないため)

バータックスって?

ディアボロを縦方向で回すスタイル(通常の向きを横とします)

 

 

各部名称

本体(コマ部分)

『固定軸』と『回転軸』で名称が変わるパーツはありません。
※『回転軸』の軸を分解すると、ベアリングを始め更に細かいパーツが出てきます

『リム』は付いてるディアボロと付いていないディアボロがあります。
『リム』の有無によって、ディアボロの優劣に影響はありません。(好みレベルの話)
※念のため。『リム』付きのディアボロは付けたままプレイします。

また、『ワッシャー』や『リム』はパーツを変えることで本体重量をカスタムすることもできます。

 

『LEDキット』…ワッシャー部分に装着することで、光らせながらディアボロを回せます。
装着すると重くなるというデメリットもあります。(パフォーマーさん、頑張ってます)

 

ハンドスティック

カーボン製が現在は主流となっていますが、木製やプラスティック製のスティックもあります。

カーボン製は丈夫で折れにくいです。木製やプラスティック製は安価でコスパが良いため入門用に向いてます。

プレイヤーは『長さ』『太さ』『重さ』『グリップの素材(ウレタンやシリコンなど)』などの要素から、自分に合うものを選んでいます。
例)重いとスティックの動きがゆっくりになる、グリップの素材によってキャッチ時の衝撃が違う…etc

 

ストリングス(紐)

おもに2種類。
プレイヤーは摩擦や太さを考慮しながら紐を選び、技や個数にあわせて紐の長さを決めます。

 

①一般的なストリングス

太さによる使い分け [代表的な太さのみ紹介]

・1.3mm:ディアボロの回転を持続しやすい(軸に触れる面積が少ないため)

・1.6mm:太いため紐の視認性が良く、紐自体が重くなるためウィップ(※)系統の技がやりやすい
※紐で輪っかをつくりディアボロを引っ掛ける技

・2.0mm:手に紐が食い込む技を行う際、手の負担を軽減できる

また、メーカーやロット、色によって摩擦が違います。

 

②ポリエチレン製ストリングス

摩擦が少なく、固定軸のディアボロでの一部の技をやりやすくします。
また、摩擦が少ないため一般的な紐よりも回転持続時間が長くなります。

 

ストリングス(紐)の長さ

  • 紐が長いとスティックを離す技がゆったりとした動きに
  • 2個、3個とディアボロが増えていくにつれて紐が長くなる傾向あり(※以下にて補足)

補足

1個の時の長さだと、数を増やした時に1個あたりに使える紐の長さが少なくなるイメージと言いますか…
少なくなる分、足してあげるイメージを持って頂けるとよろしいかと。

2個の時の長さは1個の時の2倍にする必要はないですが、プレイしてみて「忙しいな」「何か、きゅうくつだなぁ」と感じたら少しずつ長くしてみる…といった感じで良いと思います。

ちなみに、プレイヤーは扱う個数やスタイル(部門)に合わせてスティックを複数用意して、それぞれに適切な長さの紐をつけています。

とはいえ、個数を増やすたびにスティックを変えたり、用意するのも手間です。
ちょうどいい長さを探して、同じ長さでやりきるプレイヤーもいます。

 

最後に

これだけ知っておくだけでも、ディアボロを観るときの楽しみ方が増えるんじゃないかなぁと思います。
『固定軸』なのか『回転軸』なのか考えながら観るだけでも結構違いますので。

今後どこかでディアボロを観るときを楽しみにしていてください。

もし、やってみたくなったら

とりあえずディアボロをやってみたい方には、Amazonでも買える『ディアボロサン』をおすすめします。
日本ディアボロ協会が販売元という安心感、かつコスパの高いディアボロにDVDまで付属しているため色々お得です。
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上記機種の在庫がない場合は『レッツプレイ! ディアボロ』を次におすすめしております。
※老舗ジャグリングショップ『ナランハ』監修

ある程度先を見据えて最初のディアボロを選びたいという方は、下記の記事がおすすめです。
≫【最初の1個】失敗しないディアボロ選び【初心者向け】

 

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